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ISO(国際標準化機構)
ISOは、ジュネーブに本部を置く工業製品の国際規格化を目的とする機関である。ISOが 定める規格の中に、14000シリーズがあり、とりわけ環境方針や環境側面など17項目の要素と付属書からなっているISO14001は、環境マネジメントシステムの規格である。

アジェンダ21
1992年6月ブラジルのリオデジャネイロにおいて開催された「国連環境開発会議」(いわゆる「地球サミット」)において採択された、持続可能な開発を実現するための21世紀に向けた具体的な行動計画であり、(1)社会的、経済的要素、(2)開発のための資源の保全と管理、(3)主要な社会構成員の役割の強化、(4)実施手段、の4部40章からなっている。

硫黄酸化物
硫黄と酸素の化合したもので、主なものに二酸化硫黄がある。ボイラー等で硫黄を含んだ燃料を燃焼することによって発生し、人に対しては慢性気管支ぜん息など気道部に影響を与えるといわれている。

SS(浮遊物質量)
水中に浮遊している微細な固形物の量をいい、これが大きいほど水は汚れている。
いわゆる生活環境項目のひとつ。一律排水基準は200(日間平均150)mg/ℓ 県条例では施設ごとに50~120mg/ℓ

温室効果ガス
大気中の二酸化炭素やメタンなどの気体が、太陽光線の熱を吸収した地表面から放射する赤外線を吸収し、地球を暖める現象を温室効果と言い、こうした効果をもたらす気体を温室効果ガスと言う。

カドミウム
四大公害病の一つイタイイタイ病の原因物質とされており、大量に体内に入ると慢性中毒となり、腎尿細管の再吸収機能が阻害され、カルシウムが失われて骨軟化症を起こすといわれている。環境基準0.01mg/リットル 排出基準 0.1mg/ℓ

環境汚染物質排出・移動登録(PRTR)制度
化学物質を作ったり使ったりしている事業者の報告や自らの推計に基づき、行政が化学物質の 環境への排出量や廃棄物としての移動量などのデータを収集・整理し、これを公表する制度

環境基準
人の健康を保護しおよび生活環境を保全する上で維持することが望ましい基準として、環境基本法第16条に基づき、政府が、大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、騒音について定めることとされている。

環境マネジメント
事業体の経営方針の中に、環境方針を取り入れ、その環境方針に基づいて計画を立て、実施していくという事業活動の展開をいう。

クロム(六価)
大量に摂取すると、嘔吐、下痢等を起こし、少量ずつを長期にわたって摂取すると知覚障害、皮膚の青銅色化を起こす。 最近では土壌汚染等で問題になっている。
環境基準0.05mg/ℓ 排出基準0.5mg/ℓ 土壌環境基準0.05mg/ℓ

公害
環境基本法において、「環境の保全上の支障のうち、事業活動その他の人の活動に伴って生ずる相当範囲にわたる大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染、騒音、振動、地盤の沈下及び悪臭によって、人の健康又は生活環境に係る被害が生ずること」と定義されており、これら7種類の公害は「典型7公害」と呼ばれている。

公害防止協定
公害防止の一手法して地方公共団体または住民と企業との間で締結される紳士協定のこと。
公害防止協定は、地域に応じた公害防止の目標値の設定や具体的な公害対策の明示ができる など、法令に基づく規制を補完する性格を有する。 新たに工業団地等に進出する工場、事業所は、必ず自治体との間で公害防止協定を締結している。事業所側からは協定値が厳しすぎるという話も聞かれる。

酸性雨(湿性大気汚染)
大気中に排出された硫黄酸化物や窒素酸化物等が化学変化し、雨水にとりこまれて強い酸性を示すようになった雨をいう。人為的汚染がない場合の、降雨の理論pHは 5.6であることから、通常pH5.6以下の雨を指す。 赤城何面の松枯れもこの酸性雨が原因と言われている。

シアン
青酸カリ(シアン化カリ)で知られる有害物質で、人の組織内窒息を引き起こし死亡に至る。0.06~0.12gが人の致死量とされている。 青梅にも微量のシアンが含まれている。
環境基準 検出されない事  排水基準1mg/ℓ

COD(化学的酸素要求量)
水中の有機物を酸化剤で化学的に分解した際に消費される酸素量で、湖沼、海域の有機汚濁を測る代表的な指標である。CODが大きいほど、汚濁が進んでいるといえる。
一律排水基準 160(日間平均 120)mg/ℓ 県条例 施設毎に 25~80mg/ℓ

総水銀
検体に含まれる無機水銀と有機水銀の両者を合わせて金属水銀量に換算して表示する。 水俣病は有機水銀によるものである。
環境基準 0.0005mg/ℓ 排水基準 0.005mg/ℓ

ダイオキシン
ベトナム戦争で使用された枯葉剤(オレンジ剤)に不純物として含まれていた猛毒の化学物質として有名だが、廃棄物の焼却に伴って排出されていることが明らかになった物質。
環境基準(大気)0.6pg-TEQ/㎥ 環境基準(土壌) 1000pg-TEQ/㎥ 

大腸菌群数
大腸菌の存在はし尿の流入等を意味することから、水質汚濁の指標のひとつとされている。また、大腸菌群には、人のふん便に由来しない多くの菌群が含まれるので、ふん便由来の大腸菌群を「ふん便性大腸菌群数」として表すことがあり、海水浴場の水質の評価等に利用される。
飲料水基準 検出されない事  排水基準 3000個/mℓ

地球の温暖化
地球の温度は、太陽からの日射エネルギーと、地球から放出される熱放射とのバランスによって定まる。加熱された地表面は赤外線を放射するが、大気中には赤外線を吸収する「温室効果ガス」があり、地表面からの放射熱を吸収する。
二酸化炭素など温室効果ガスの濃度増加により、平均気温が上昇する現象を言う。
最近話題の映画 「不都合な真実」はこの温暖化をテーマにしている。

DO(溶存酸素量)
水に溶けこんでいる酸素の量をいい、これが小さいほど有機汚濁が進んでいることを意味する。 当事務所では、超精密DO計を6台設置して、主にBOD測定に使用している。

テトラクロロエチレン
ドライクリーニングや金属の脱脂洗浄などに利用されるが、発がん性の疑いの有る物質として大気汚染防止法や水質汚濁防止法の規制対象となっている。地下水汚染の原因物質となることが多い。当事務所の敷地内の井戸水からも基準は下回るものの、この物質が検出された。
飲料水基準 0.01mg/ℓ 環境基準0.01mg/ℓ  一律排水基準 0.1mg/ℓ

トリクロロエチレン
金属表面の脱脂洗浄や樹脂加工などに利用されるが、発がん性の疑いの有る物質として、大気汚染防止法や水質汚濁防止法の規制対象となっている。テトラクロロエチレンと並び、地下水汚染の原因物質となることが多い。
飲料水基準 0.03mg/ℓ 環境基準0.03mg/ℓ  一律排水基準 0.3mg/ℓ

ng(ナノグラム)
重さを量る単位で10億分の1グラムのこと。 超微小技術を表す「ナノテク」という表現は、ここからきている。


農業集落排水処理施設
農業用の用排水の水質を保全するとともに農村生活環境の改善を図ることなどを目的として、農業集落におけるし尿や生活雑排水等を処理する施設であり、一種の下水道と見ることもできる。 旧新田町は県内でも最多の設置数である。太田市は、今後はこの施設から、自治体設置方の合併浄化槽にしてゆく方針が決定された。

BOD(生物化学的酸素要求量)
水中の有機物が微生物の働きによって分解されるときに消費される酸素量で、河川の有機汚濁を測る代表的な指標である。BODが大きいほど、河川の汚濁が進んでいるといえる。
一律排水基準 160(日間平均120)mg/ℓ 県条例 施設ごとに25~80mg/ℓ

pH(ピーエイチ、ペーハー、水素イオン濃度指数)
水質の酸性やアルカリ性を示す指標であり、pH7は中性、それ以上はアルカリ性、それ以下は酸性を意味する。
一律排水基準、県条例とも 5.8~8.6

ppm(ピーピーエム)
濃度を示す単位で1ppmは百万分の1を表している。 mg/ℓと同じ意味。マスコミ等では以前はppmを使用していたが、現在はほとんどがmg/ℓを使用している。

フロン
冷蔵庫などの冷媒やスプレー類の噴射剤、プラスチックの発泡剤などに使われ、毒性はないが、成層圏のオゾン層を破壊し、地上へ到達する紫外線量が増加することにより、皮膚ガンの増加や生態系へ悪影響をもたらすといわれている。 現在はノンフロンのものが一般的になっていますが、私達市民も物品の購入時に際しては、環境を配慮したいものです。

有害物質
人の健康にかかる被害を生ずるおそれのがある物質として水質汚濁防止法で排水基準を定めた物質。公共用水域の環境基準の場合の「健康項目」と同一物質を指している。
環境基準には、いわゆる「生活項目」は含まれません。

レッドデータブック
絶滅の危機にある野生生物の現状を記録した資料集のことをいい、国際自然保護連合が、1966年以来発行している。日本では、平成3年の環境庁「日本の絶滅のおそれのある野生生物(脊椎動物、無脊椎動物)」をはじめ、植物、地形などについても関係機関から発行されている。本県でも平成12~13年に環境森林局、自然環境課よりレッドデータブックが発行され、イヌワシ等が絶滅危惧種として記載されている。
  
随時追加予定です

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